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概要

 「Tumult Royal(ツーモルト・ロイヤル)」は、カタンの製作者クラウス・トイバーと、その息子ベンジャミン・トイバーによる、2015年発表のボードゲーム。2015-12-29時点で、日本語版は未発売。

 プレイヤーは、貴族として民衆から資源を搾取し、自分の彫像を建設する。搾取フェイズで、全プレイヤーが資源タイルを同時に好きなだけ取り合う点が特徴。ただし、民衆のために一定数の資源を残しておかないと、最も強欲だったプレイヤーに対する反乱が起きるため、何をいくつ取るのかのジレンマが生じる。

tumult royal
外箱

tumult royal
資源の搾取

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彫像の建設

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資源タイルと建設コスト


ルール

日本語版ルールがまだどこにも出ていないため、ここにまとめておく。
【1】準備 ⇒ [【2】搾取フェイズ⇒【3】建設フェイズ]×6~10 ⇒ 【4】終了  という流れ

【1】準備

【2】搾取フェイズ

◇準備 ◇資源の搾取 ◇反乱

【3】建設フェイズ

◇建設 ◇Rankの変動と新Kingボーナス ◇民衆の慈悲

【4】終了条件

【※】ルールの詳細


感想

 面白い!プレイ感覚はカタンに近いが、資源入手が運でなく自分の判断になるため、喜びも悔しさも一層大きい。プレイ時間も1時間弱でさっくり終わるので、ついもう1回やりたくなる。

 搾取フェイズが非常に重要で、事前に作戦をよく考えた上で、さらに20秒の搾取中にも臨機応変に対応する必要がある。その代わりそれ以外は非常にシンプルで、建設は彫像をどこに建てるかだけ、勝敗条件は彫像を建てた数だけ、とプレイのメリハリがきいている。

 搾取フェイズの前に資源タイルが除外されるため場の資源数が揺らぎ、慣れてきても思った通りには進まない。絶対大丈夫だと思っても、場に元々少なかったために反乱対象になったり、「あれが全然出ない!」と言いながらめくっていくうちに自分が何を取ったか忘れたりして、ワーワーと盛り上がる。

 短所は、終盤になってもプレイ感があまり変わらないことだろうか。カタンでは生産資源が多くなって1度にやれることが増えたり、最長交易路や最大騎士力の奪い合いも起きたりするが、Tumult Royalではやること・考えることは基本的に変わらない。後半に最下位の者が反乱対象になると消化試合になってあっさりと終わったりもする。

 とはいえ総合的に見れば、カタンの後継に相応しい、細かい所までよく考えられた完成度の高いゲームだと思う。搾取フェイズの前に作戦タイムを十分取れば、初心者でもとっつきやすい。
 ドイツ年間ゲーム大賞2016も十分あり得ると思う。日本発売にも期待。